奥澤神社は世田谷区奥沢に鎮座し、奥沢地区の産土神・鎮守神として長年にわたり地域の信仰を集めてきた古社である。当社の最大の特色は毎年9月の例大祭で行われる「蛇の蚊帳釣り」の神事であり、稲藁で作られた大きな蛇が境内に飾られ、これに触れると病気除けのご利益が得られると伝えられる。この神事の起源は江戸期に伝染病(疫病)が流行した際、蛇(大蛇)の形代を作り疫神を封じた伝承に由来するとされる。奥沢周辺は江戸期に農村集落として形成され、神社は村の産土神として農耕守護・無病息災を司ってきた。明治以降の東急東横線・目黒線の開通とともに住宅地化が進んだ後も、奥澤神社は世田谷を代表するユニークな神事を守り続け、秋の…