飯能市に位置する曹洞宗の禅寺で、名勝・天覧山の麓に佇む古刹。
室町時代の文亀元年(1501年)に小田原北条氏の家臣が創建。
池泉鑑賞式蓮池庭園は桃山時代の作と伝わり、県指定名勝。
苔むした石組と四季折々の木々が織りなす庭園美は秩父の山寺を思わせる。
戊辰戦争の飯能戦争(1868年)では振武軍の本陣が置かれた歴史を持つ。
境内には飯能戦争の戦死者の墓碑が残り、幕末の動乱を今に伝える。
天覧山への登山口が隣接し、山頂からは奥武蔵の山並みを一望できる。
春の桜、秋の紅葉と四季折々の景観が美しく、写真愛好家にも人気。
禅寺ならではの静謐な空間で、座禅体験なども行われている。
飯能駅から徒歩圏内で、天覧山ハイキングと合わせた日帰り散策に最適。
能仁寺は、室町時代末期の文亀元年(1501年)、小田原北条氏の家臣によって創建されたと伝わる曹洞宗の禅寺である。天覧山の麓という山岳霊地に位置し、開創以来この地の信仰の中心として機能してきた。桃山時代には池泉鑑賞式の蓮池庭園が整備されたとされ、苔むした石組みと豊かな植栽を擁するその庭園は、後に埼玉県指定名勝に認定されている。近世を通じて地域の菩提寺として寺勢を維持し、境内の整備が重ねられた。近代に入ると、慶応4年(1868年)の戊辰戦争において飯能戦争の舞台となり、旧幕府側の振武軍が本陣を置いた。官軍との戦闘により境内は戦禍を受けたが、その後復興が進められた。境内には飯能戦争の戦死者を弔う墓碑…