弘仁6年(815年)、弘法大師・空海が巡錫の途上に開創したと伝わる真言宗善通寺派の古刹で、四国八十八箇所第17番札所に数えられる。寺号「井戸寺」の由来となった「面影の井戸」は、大師が水不足に苦しむ村人のために霊力をもって一夜にして掘り当てたと伝えられる霊井であり、この井戸に顔を映すと自らの寿命を知ることができるとの伝説が今日まで語り継がれている。本尊は七仏薬師如来で、眼病への霊験があるとも伝わる。中世から近世にかけては讃岐・阿波の諸大名の庇護を受けながら寺観を維持したとされるが、詳細な記録は明らかでない。近代以降も四国遍路の発心の道場(阿波)における終盤の札所として多くの遍路巡礼者を迎え続け、…