大日寺は、弘法大師空海が弘仁6年(815年)に大日如来の尊像を自ら刻んで安置し、開創したと伝わる。四国八十八箇所第28番札所として、土佐路の遍路において古くから重要な霊場とされてきた。中世には土佐の有力武将や領主から信仰を集め、寺勢を保ったとされるが、詳細な記録は伝わっていない。境内入口に立つ仁王門は室町時代の建築様式を今に伝える貴重な建造物であり、高知県内最古の建築物として建築史的にも高く評価されている。近世には土佐藩主山内家の庇護のもと、寺院の維持・整備が続けられたと伝わる。明治期の神仏分離令により各地の寺院が影響を受けた中、大日寺も変遷を経ながら法灯を守り続けた。現在は密教の根本仏である…