矢口3丁目に鎮座する東八幡神社は、矢口の旧村の産土神として長い歴史を持つ。矢口は多摩川沿いに位置し、かつて矢口渡の渡し場として知られた地域である。新田義興の悲劇(1358年)が伝わる矢口において、東八幡神社は八幡神・誉田別命(応神天皇)を祀り、地域住民の武運長久・厄除け・家内安全を守護してきた。江戸時代を通じて矢口村の鎮守として機能し、明治の神社合祀政策を経た後も地域の信仰を受け継いできた。現在は住宅地として発展した矢口3丁目に静かに鎮座し、地域の歴史的記憶を守りながら、初詣や祭礼の場として地元住民に親しまれている。