平戸城は、慶長4年(1599年)に平戸藩主・松浦鎮信(法印)が平戸島北端の丘陵、風頭山に築城を開始したことに始まる。しかし完成間もない慶長12年(1607年)、幕府への配慮から自ら破却したとされ、長らく城のない状態が続いた。その後、五代藩主・松浦棟(たかし)の代に再建が進められ、宝永元年(1704年)に現在見られる形の天守・櫓群が完成した。江戸時代初期の平戸は、ポルトガル・オランダ・イギリスとの交易が盛んな国際貿易港として栄え、城下町もその繁栄を享受した。寛永18年(1641年)にオランダ商館が長崎・出島へ移転すると貿易の中心地としての役割は失われたが、松浦氏の居城として明治維新まで機能し続け…