竜池山弘川寺は、天智天皇4年(665年)に役小角(役行者)が開いたと伝わる。天武天皇5年(676年)には当寺での祈雨法が功を奏し、山寺号を賜った。弘仁3年(812年)には空海が嵯峨天皇の勅命により中興し、密教の霊場として再整備された。文治4年(1188年)には空寂上人が後鳥羽天皇の病気平癒を祈願してその功により奥の院・善成寺が建立され、翌年その空寂上人を慕って西行法師が来訪。建久元年(1190年)2月16日、73歳で入寂した。「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月の頃」——自らの歌のとおり、桜の季節に逝去したと伝わる。境内には西行の墓所と歌碑が残り、1989年(平成元年)の800年遠…