本立院は江東区平野1丁目14番地に位置する日蓮宗の院坊で、同番地の玉泉院・善應院および隣接する圓珠院と共に、平野地区の日蓮宗寺院密集地を構成している。「本立」の院号は「本(法華経・題目)の上に教えが立つ(確立される)」ことを意味し、日蓮が説いた「立正安国」——正法(法華経)を立てることで国家の安穏が実現するという理念——と共鳴する命名でもある。日蓮(1222–1282)は鎌倉時代に法華経こそが末法唯一の正法であると主張し、激しい布教活動によって幕府や他宗との対立を繰り返した。その信仰を受け継ぐ日蓮宗の院坊が平野に集積したのは、江戸時代の深川周辺における日蓮宗の強い布教活動の結果である。本立院は…