善應院は江東区平野1丁目14番地に位置する日蓮宗の院坊で、玉泉院・本立院と同番地に隣接し、圓珠院(1-13番地)と共に平野地区の日蓮宗寺院密集地を形成している。「善應」の院号は「善き感応・善き応答」——題目「南無妙法蓮華経」を唱えることで仏・法華経が衆生に感応し、救済・加護が実現するという日蓮宗の核心的な信仰観——を直接表現している。日蓮(1222–1282)は法華経の受持・読誦・説・書写の五種法師行を説いたが、なかでも「唱える」行為(唱題)が末法の衆生には最も相応しいと強調した。その信仰が深川・平野に根付いたことで、善應院を含む複数の日蓮宗院坊が平野一丁目に密集する珍しい宗教的景観が生まれた…