横浜市青葉区市が尾に位置する稲荷神社で、市が尾横穴古墳群の近傍に鎮座する。市が尾横穴古墳群は古墳時代後期(6〜7世紀)に造られた横穴式古墳で、横浜市の指定文化財に認定されている。この稲荷神社は古代の埋葬地を守るように鎮座し、古来より祖先の霊を慰める場所として地域の信仰を集めてきた。農業の神でもある稲荷神が、先祖の眠る古墳の傍らで農村の豊穣を守るという二重の意味を持つ特別な聖地である。境内から古墳群への散策路が整備されており、歴史好きの参拝者が古代ロマンを感じながら訪れる場所となっている。市が尾歴史公園と一体的な歴史文化ゾーンを形成しており、学校の遠足や歴史学習の場としても活用されている。古代と中世と近世の信仰が重なり合うこの場所は、青葉区の歴史の複層性を象徴している。