津軽富士とも称される岩木山(標高1625m)の山頂近くに鎮座する岩木山神社の奥宮で、麓の本宮と対をなす重要な社である。岩木山は古来から津軽の霊峰として崇められ、山岳信仰の対象であり続けてきた。奥宮への参拝はかつて修験者のみに許された険しい登拝であったが、現在は登山道が整備されており、また8合目まではロープウェイも通じているため一般の参拝者も訪れることができる。山頂付近から眺める津軽平野や日本海の絶景は格別であり、晴れた日には遠く北海道の山々まで望むことができる。毎年8月に行われる「お山参詣(おやまさんけい)」は津軽に古くから伝わる岩木山への集団登山行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。奥宮はその信仰の最終到達点として特別な意義を持つ。