宝亀11年(780年)、修験者である真鶴によって岩木山の山頂に祠が設けられたことが創建の起源と伝わる。その後、弘仁年間(810〜824年)に弘法大師空海が嵯峨天皇の勅命を受けてこの地で修法を行い、山麓の現在地に社殿を移したとされる。中世には岩木山を御神体とする山岳信仰の霊場として広く知られ、津軽一帯の人々の崇敬を集めた。近世に入ると津軽藩主津軽氏の手厚い庇護を受け、歴代藩主による社殿の造営・修復が繰り返された。現存する五重塔・楼門・拝殿・中門・本殿からなる社殿群は主に江戸時代に整備されたもので、その豪華な彫刻や意匠から「津軽の日光」と称される。明治の神仏分離令により修験道的色彩は改められたが、…