創建年代は詳らかでないが、神武天皇の御代に起源を持つと伝わる古社であり、淡路島北端・岩屋の地において古くから明石海峡の守護神として崇敬を集めてきた。祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊・天照大神・蛭子命など多彩で、国生み神話の舞台とされる淡路島の玄関口にふさわしい神々を祀る。境内近くに浮かぶ小島「絵島」は、『古事記』『日本書紀』に記されるオノコロ島伝承の候補地の一つとされ、古代より神聖な磐座として信仰を集めてきた。中世には歌人・西行法師が当地を訪れ、「千鳥鳴く絵島の浦に澄む月を…」と詠んだとされ、絵島は歌枕の地としても広く知られるようになった。近世以降も岩屋の総鎮守として地域の信仰を支え続け、岩屋港を行き…