慈眼寺は大阪市東住吉区住道矢田に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺である。臨済宗は中国・唐代の禅僧・臨済義玄(?〜867年)を宗祖とし、日本には鎌倉時代に栄西が宋より将来して根付かせた。妙心寺は1337年(延元2年)に花園法皇の発願で京都に創建された大寺で、やがて臨済宗の最大勢力となり、全国に多くの末寺を従えた。大阪には商人文化が栄えた江戸時代以降、禅寺が数多く建立され、精神修養の場として武士・商人に広く親しまれた。慈眼寺もこうした流れの中で住道矢田の地に建立され、公案禅の修行道場として、また地域住民の菩提寺として法灯を護持してきた。