甚行寺は明暦2年(1656年)、意円上人が真宗高田派の本山・専修寺の14世住職を招いて創建した真宗高田派の寺院である。神奈川宿の旧東海道沿いに位置し、近世を通じて地域の信仰の場として機能してきたとされる。幕末の開港期には、慶応年間(1865〜1868年頃)にフランス公使館として使用された歴史を持ち、横浜開港に伴う外交の舞台の一つともなった。明治以降は宗教施設として存続したが、大正12年(1923年)の関東大震災により堂宇を焼失。さらに昭和20年(1945年)の横浜大空襲においても再び全焼するという二度の壊滅的被害を受けた。戦後の復興を経て、昭和46年(1971年)に現在の鉄筋コンクリート造の本…