大綱金刀比羅神社は、神奈川区台町に鎮座する金毘羅信仰の社である。創建の年代は明らかではないが、四国・金刀比羅宮(香川県琴平町)の御分霊を勧請して祀ったものと伝わり、全国に広がる金毘羅信仰のネットワークに連なる社の一つとされる。主祭神は大物主神。江戸時代、当地は東海道の宿場町として栄えた神奈川宿の一角にあたり、海路・陸路の往来が盛んであったことから、海上安全・交通安全を願う港湾関係者や旅人の信仰を集めたと伝わる。1859年(安政6年)の横浜開港以降、神奈川周辺は港湾・物流・商業の拠点として急速に発展し、商売繁盛の御利益を求める商人や物流業者からも篤く崇敬されるようになったとされる。明治維新以降の…