浄瑠璃寺の創建は天喜2年(1047年)で、義明上人によって三重塔(薬師如来を安置)が建立されたのが始まりとされる。九体阿弥陀堂は永承2年(1047年)または保安元年(1120年)頃に完成し、藤原期の浄土教信仰の結晶として機能した。
現存する九体阿弥陀堂は、日本で唯一残る「九体阿弥陀」の建物で、国宝。内部に安置される9体の木造阿弥陀如来坐像(平安時代後期作)も全て国宝に指定される。九体の阿弥陀如来は、浄土教で説く死後の往生の九つの段階(上品上生〜下品下生)を表す「九品(くほん)」に対応する。
西方には三重塔(国宝)が立ち、春日移し(かすがうつし)の薬師如来(国宝)を安置する。浄瑠璃世界(薬師…