明治初期、政府は戊辰戦争後の士族授産と国土開発を目的に、福島県中部の安積原野の開拓事業(安積開拓)を推進した。明治9年(1876年)、開拓の精神的拠点として伊勢神宮の分霊を勧請し、開成山大神宮が創建された。明治11年(1878年)には開拓の本拠地として開成山公園が開園し、灌漑用ダムをはじめとする近代的インフラが整備された。同年、オランダ人技師ファン・ドールンの指導のもと安積疏水の開削工事が本格化し、荒野は農業地帯へと変貌を遂げた。全国各地から移住してきた開拓民が故郷を偲んで桜を植えたと伝わり、現在園内には約1300本の桜が茂る。明治期に建てられた洋風建築・開成館は福島県の重要文化財に指定されて…