金沢城の地にはもと尾山御坊(一向宗の寺内町)が存在していた。天正8年(1580年)に織田信長の命を受けた佐久間盛政がこれを攻略し城郭に整備した。天正11年(1583年)に前田利家が入城し、以後約280年にわたって加賀藩前田家の居城となった。慶長7年(1602年)には落雷により五重の天守が焼失し、以後天守は再建されなかった。江戸時代を通じて度重なる火災に見舞われ、その都度再建・拡張が行われた。天明8年(1788年)の大火後に再建された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、鉛瓦葺きと海鼠壁の独特の外観で知られた。明治4年(1871年)の廃藩置県後は陸軍第9師団が駐屯し、明治14年(1881年)の大火でほ…