柏駅の西側、日立台(柏レイソルのホームスタジアム・三協フロンテア柏スタジアム)周辺に現存する江戸時代の「野馬土手(のまどて)」の遺構。小金牧(こがねまき)は下総台地中央に広がっていた江戸幕府直轄の馬牧場で、高田台牧・上野牧・中野牧・下野牧・印西牧の五牧からなり、約2,000頭の軍馬・御料馬を飼育していた。柏駅周辺は上野牧(こうずけまき)に属し、牧内の馬が農地に侵入して作物を荒らさないよう周囲に高さ1〜2メートルほどの土塁を築いたのが「野馬土手」。江戸時代初期から明治初年まで約260年にわたり幕府の軍馬供給の要として機能した。明治2年(1869年)の版籍奉還と明治維新政府の牧廃止令により小金牧は廃止され、土地は士族授産事業として開拓され「豊四季」などの地名が生まれた。現在日立台周辺には土手の一部が残り、レイソル通り沿いに野馬土手の石碑が立つ。江戸幕府の産業・軍事史を今に伝える貴重な史跡。