春日神社の起源は、平安時代後期の康和元年(1099年)に遡る。当時、京都・仁和寺の尋清僧都が旅の途中にこの地を訪れ、武蔵国の国司であった藤原成実卿より賜った紫冠帯剣の神像を、湧水の地(穂井)の春日山中腹に奉安した。「穂井の神社」と称されたこの祠が当社の原形であり、尋清自身は隣地に真如坊(現・徳恩寺)を建て別当となった。藤原成実が仁和寺に参詣した折、見知らぬ老人から神像を授けられ「十年後には大国の長官になれる」と告げられたという伝説が残り、その後成実は武蔵国司に任ぜられたとされる。
後に藤原氏の氏神である春日大明神(奈良・春日大社の祭神・天児屋根命)を祀るようになり、「春日神社」と改称。日野郷の…