明治後期から大正初期にかけて、安田保善社(安田財閥系)が相模湾沿岸を埋め立てて造成した安浦町。もともとこの地区に住んでいた住民は楠ヶ浦町に暮らしていたが、埋立事業の進展にともない新たに造成された安浦町へと集団移住することとなった。大正5年(1916年)、移住した住民たちは故郷の鎮守であった諏訪大神社(横須賀市内)から御神霊を勧請し、新しい町の産土神として安浦神社を創建した。当初は神輿庫を仮社殿として使用し、昭和前期に鉄筋コンクリート造の社殿に改築された。八坂戸売命は治水の伝説を持つ女神として、埋立地という地の性格に合わせて主祭神の一柱に据えられた。関東大震災(1923年)後には境内に避難民のバ…