埼玉県春日部市榎(旧北葛飾郡庄和町)に鎮座する香取神社。徳治元年(1306年)の棟札が現存し、鎌倉時代後期には既に社殿が建立されていたことが確認できる古社。天正14年(1586年)には後北条氏より2貫文の寄進を受け、天正19年(1591年)には徳川家康より社領10石を授与された。境内にはかつて樹齢600年と推定されるケヤキの大木(埼玉県天然記念物)がそびえていたが、昭和50年(1975年)頃から衰退し昭和61年(1986年)に枯死した。昭和26年(1951年)の江戸川治水工事に伴い、元の鎮座地から北方約200mの現在地へ遷座している。鎌倉時代から700年以上にわたり旧庄和の氏神として地域の信仰を守り続けてきた古社。
徳治元年(1306年)の棟札が残ることから、鎌倉時代後期には既に当社が存在していたことが文書で裏付けられている。御祭神の経津主命(フツヌシノミコト)は下総国一宮・香取神宮の主祭神で、当社は江戸川沿い農村の氏神として古くから崇敬されてきた。戦国時代の天正14年(1586年)、後北条氏より2貫文の寄進を受けた記録が残る。天正19年(1591年)、徳川家康の関東入国直後に社領10石を授与されており、新支配者からも重要視されていたことがわかる。境内に聳えたケヤキの大木(樹齢600年、埼玉県天然記念物)は昭和50年代から衰退が始まり、昭和61年(1986年)に枯死した。昭和26年(1951年)の江戸川治…