葛城一言主神社の創建年代は明らかではないが、古くから葛城山東麓に鎮座する古社として知られる。『古事記』および『日本書紀』には、雄略天皇が葛城山で狩りを行った際に一言主大神と遭遇し、共に狩りを楽しんだという神話が記されており、当社はその故事に由来すると伝わる。奈良時代には葛城氏の氏神として信仰を集めたとされ、「一言の願いならば何でも聞き届ける」という霊験から「一言さん」として広く民間信仰を集めた。平安時代には神階が授けられた記録があるとされる。中世には兵火や社勢の衰退を経たとされるが、近世に入り再興が図られた。境内に立つイチョウの大木は樹齢約1200年と伝わり、「乳銀杏」と呼ばれて子授け・安産の…