室宮山古墳は奈良県御所市に所在し、奈良盆地南部では最大規模を誇る前方後円墳で、全長238メートルに達する。5世紀前半に築造されたと推定され、宮内庁によって「掖上鑵子塚陵」として管理されている。巨大な墳丘は三段築成で整然と構築されており、周濠を持つ。奈良盆地の南端、葛城山の麓に近い位置にあるため、古代葛城氏の一族と関係が深い古墳と考えられている。葛城地方は日本最初期のヤマト王権を支えた有力豪族・葛城氏の本拠地であり、古事記・日本書紀にも頻繁に登場する歴史ある地域だ。同地域には葛城古墳群と総称される多数の古墳が点在しており、古代大和の政治的・軍事的な枠組みを知る上で欠かせない遺産群を形成している。周辺は葛城・金剛山地の自然に恵まれ、訪れる人々に古代のロマンと豊かな自然を同時に提供している。