葛飾区東新小岩に位置する天台宗の寺院で、薬師如来を本尊とする地域信仰の古刹である。
平安時代末期から鎌倉時代にかけて創建されたと伝えられ、下総国における天台宗の布教拠点として機能した。
薬師如来は衆生の病気・苦悩を癒す「医王如来」として、特に眼病や諸病の平癒に霊験があるとされる。
新小岩の地は江戸時代に農業と水運で栄えた地域で、農民・漁民の病気平癒祈願の場として大切にされた。
境内には中世から伝わる石仏や墓石が残り、新小岩の歴史的地層を伝える貴重な文化財となっている。
江戸川沿いの低地に位置することから、たびたびの洪水に見舞われながらも信仰によって再建を重ねてきた。
天台宗の法要が丁寧に営まれ、地域の檀家を中心に季節ごとの行事が続けられている。
新小岩香取神社と並んで新小岩エリアの寺社巡りの核となる存在として、参拝者に親しまれている。
下町の昭和の風情を残す新小岩の街並みの中に、歴史の重み…