川崎市高津区を流れる二ヶ領用水沿いに祀られた水神社で、用水路の守護神として江戸時代から信仰されてきた。
二ヶ領用水は慶長16年(1611年)、徳川家康の命を受けた代官・小泉次大夫が開削した、神奈川県下最古の農業用水路である。
「二ヶ領」とは稲毛領・川崎領の二つの領地を意味し、多摩川から取水してこれらの地域の農業を支えた総延長32kmに及ぶ大規模な用水路である。
用水路沿いには各所に水神社や石碑が点在し、農民たちが農業用水への感謝と豊作祈願を行ってきた。
水神社の祭神は水波能売神(みずはのめのかみ)で、水の恵みをもたらす女神として信仰されている。
二ヶ領用水は現代でも流れており、桜の季節には用水路沿いの桜並木が美しく、多くの市民が散策に訪れる。
高津区の農業史を物語る最重要の歴史的遺産であり、川崎市指定史跡にも指定されている。
かつてはこの用水を管理する水番人が置かれ、水の配分をめぐる農村…