神戸市中央区北野町の高台に鎮座し「天空の杜」とも称される天満神社。治承4年(1180年)、平清盛の福原遷都にあたって五条邦綱が京都・北野天満宮より菅原道真公の御分霊を勧請し、都の鬼門守護として創建。これが「北野」という地名の由来とされ、現在の神戸北野町の起源となった。石段を登り鳥居をくぐると神戸一帯を望む絶景が広がり、眼下には風見鶏の館など北野異人館街が広がる。江戸時代築の本殿・拝殿(寛保2年・1742年建立)は神戸市伝統的建造物に指定。撫で牛は頭を撫でると賢くなる、体の悪い部分を撫でると治るという信仰があり、受験生を中心に学業成就・合格祈願の参拝者が絶えない。2〜3月には境内に梅が咲き誇り、道真公ゆかりの梅の香りに包まれる。
治承4年(1180年)6月、平清盛が平安京から福原(現・神戸)への遷都を断行した際、大納言・五条邦綱が新しい都の禁裏守護・鬼門鎮護の神として京都北野天満宮から菅原道真公の御分霊を勧請し、僧・信海に管理を委ねたことが創建の始まりである。この創建によって当地は「北野」と呼ばれるようになり、現在の神戸市中央区北野町という地名の直接の起源となった。福原遷都は同年12月に取り消されたが、社はそのまま北野の高台に留まり、地域の鎮守として崇敬を集め続けた。南北朝の動乱期・応仁の乱(1467〜77年)・戦国末期の花隈城合戦など、幾多の戦乱に際しても地域住民に守られながら存続した。江戸時代には北野村の鎮守として…