清善寺は大阪市東淀川区豊里に位置する真言宗御室派の寺院で、京都・仁和寺を総本山とする。真言宗御室派は平安時代末期に創建された仁和寺を本山とし、弘法大師空海(774〜835)の密教の法統を継ぐ。空海は唐に渡って恵果阿闍梨から密教を受法し、帰国後に高野山金剛峯寺(816年)と東寺(823年)を拠点として真言密教を確立した。仁和寺は宇多天皇が888年に創建した門跡寺院で、皇室との深い結びつきを持つ。摂津国での真言宗の展開は平安期から中世にかけて進み、各地に末寺が開かれた。清善寺もこの流れの中で創建されたと考えられ、地域住民の現世利益と追善供養の場として機能してきた。