亀戸水神宮は、享禄年間(1528〜1532年)に創建されたと伝わる古社である。祭神は弥都波能売神(みつはのめのかみ)で、水を司る神として知られる。亀戸一帯はかつて湿地帯・低地が広がる地域であり、水害が絶えなかったことから、創建当初より洪水除けの守護神として厚く信仰されてきたとされる。江戸時代には周辺の開発・埋め立てが進むなかでも、水神への信仰は地域に根付き、社は維持・継承された。明治以降の近代化の過程においても、地域住民の氏神として崇敬を集め続けた。20世紀に入ると、東武亀戸線の開業に伴い設置された駅が「亀戸水神駅」と命名されるなど、神社の名は地域の地名・交通にも刻まれた。現在も毎年6月に例大…