廣教寺は大阪府豊中市東豊中町に所在する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗は鎌倉時代に親鸞聖人が開き、室町・戦国時代には摂津国の石山本願寺(現・大阪城付近)を拠点に本願寺教団が大きな勢力を誇った。1580年(天正8年)、石山合戦の終結後に本願寺は紀伊(和歌山)への移転を経て、後に東西に分立した。廣教寺は西本願寺(本願寺派)の末寺として歩みを続け、東豊中の地域住民の菩提寺として先祖供養・葬儀を担ってきた。豊中市一帯は近世以前には農村地帯であり、浄土真宗の「誰もが救われる」という平易な教えが広く民衆に受け入れられた土地柄であった。