神須牟地神社は大阪市住吉区長居西に鎮座する神社である。「神須牟地(こうずむち)」という社名は古代の地名・神話に由来するとも伝わり、住吉の地に古くから根付いた信仰の形を伝える。住吉区一帯は、全国に約2,300社を数える住吉神社の総本社・住吉大社(創建は神功皇后の時代と伝わる)を中心として発展した歴史的な地域であり、古代より航海・漁業・農業の守護神が篤く信仰されてきた。周辺には中世以来の集落が形成され、各集落の氏神として複数の小社が鎮座してきた。神須牟地神社もそうした地域の歴史を背景に、近隣の人々の氏神・鎮守として年間を通じた祭礼を執り行い、地域共同体の精神的な拠りどころとして機能している。