教願寺は大阪市生野区鶴橋に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗は鎌倉時代の1224年(元仁元年)に親鸞聖人が著した『教行信証』を淵源とし、阿弥陀仏の本願を信ずることによって往生できるという易行の道を示した。本願寺派の拠点・大坂石山本願寺は1532年から1580年にかけて織田信長と長期にわたる石山合戦を繰り広げ、民衆の支持を広く集めながら戦国時代を生き抜いた。その後、西本願寺(京都)を本山とする本願寺派は江戸幕府とも一定の関係を結びつつ組織基盤を固め、全国各地に末寺網を整備した。鶴橋の教願寺もその一端を担う寺院として、地域の仏事・聞法の場として代々信仰が受け継がれてきた。