1157年(保元2年)、後に鎌倉幕府を支えた北条政子がこの地で誕生したと伝わる。当地は伊豆国の在地豪族・北条氏の本拠地周辺にあたり、井戸は政子の産湯に用いられたとされる。北条氏は平安末期から伊豆に根を張った武士団であり、政子はその嫡流・北条時政の娘として生まれた。1180年(治承4年)に源頼朝が伊豆で挙兵すると、政子はその妻となり、1192年(建久3年)の鎌倉幕府開府後は将軍家を支える中心的存在となった。頼朝没後は尼将軍として幕政に深く関与し、1221年(承久3年)の承久の乱においては御家人を鼓舞する演説を行ったと伝わる。井戸そのものの改修・整備の詳細な記録は現在確認されていないが、北条氏発祥…