建保3年(1215年)頃、親鸞聖人が常陸国(現在の茨城県)から京都へ上洛する途中にこの地を訪れ、念仏の教えを広めたことが当寺の草創に関わると伝わる。建保年間(1213〜1219年)の縁起を持つ浄土真宗本願寺派の寺院として、鎌倉時代に創建されたとされる。中世においては関東における念仏信仰の拠点の一つとして機能したとみられるが、詳細な変遷は明らかでない。近世に入ると、松戸は江戸時代を通じて水戸街道の宿場町として栄え、当寺もその発展とともに地域の宗教的中心として歩みを重ねた。宿場町の繁栄は寺院の整備・維持を支え、近世宗教史における浄土真宗の役割を示す存在として位置づけられてきた。近代以降も浄土真宗本…