天徳2年(958年)、奈良の春日大社から武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神の春日四神を勧請して創建されたと伝わる。藤原氏の氏神である春日信仰が平安中期に関東へ広まった時代の所産とされる。中世には武蔵国三田郷の鎮守として周辺住民の信仰を集めたと伝わるが、詳細な記録は乏しい。近世・江戸期には三田の高台に鎮座する社として知られ、徳川幕府の支配下において地域の氏神としての役割を担い続けた。明治維新後は近代社格制度のもとで村社に列せられたとされる。明治10年代に慶應義塾が三田に移転してからは、大学関係者の参拝も増え、地域との関わりが深まった。関東大震災(1923年)や第二次世界大戦の戦災を経て社殿は…