瑞聖寺は寛文10年(1670年)、中国・福建省出身の黄檗宗僧・木庵性瑫(もくあんしょうとう)禅師によって開山された。木庵は万治元年(1658年)に来日し、宇治の萬福寺第二世住持となった高僧で、その法脈を江戸に広めるべく当寺を創建したとされる。創建当初より徳川幕府および大名家の帰依を受け、萬福寺に次ぐ黄檗宗の江戸における重要拠点として隆盛を誇った。境内の大雄宝殿は中国明代の建築様式を色濃く伝える独特の造りを有し、港区指定文化財に指定されている。明治期の廃仏毀釈の影響を受けつつも法灯を継承し、近現代においても黄檗宗の東京における中心的な寺院としての地位を保ち続けた。令和4年(2022年)には建築家…