妙安寺は大阪市城東区鴫野西に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗の教えは鎌倉時代に親鸞聖人が「教行信証」を著して体系化し、専修念仏による往生を説いた。室町時代の蓮如上人は「御文章(御文)」を用いた布教によって、特に庶民層への浸透を図った。大坂において真宗信仰は石山本願寺の建立(1496年頃)以来、城下の商工業者・農民に深く根付いた。鴫野西の地域は江戸期に大坂城の外郭に近い農村地帯として発展し、妙安寺はその中心的な仏教施設として地域住民の精神的支柱を担ってきた。現在も西本願寺を本山に仰ぎ、念仏の道場として地域の信仰を支えている。