妙導寺は大阪市西成区玉出中に位置する法華宗真門流の寺院で、京都の本隆寺を大本山とする。法華宗真門流は日蓮聖人の高弟・日真を祖とする一派で、「南無妙法蓮華経」の唱題を根幹とする。日蓮聖人は1222年(承久4年)生まれで、佐渡流罪など激しい法難を経ながら法華経こそ末法の世の正法と説いた。その教えは大坂の町人文化の中でも着実に根を広げ、西成区周辺にも法華宗諸派の寺院が点在している。妙導寺の「妙導」とは法華経の妙なる教えに導かれることを意味し、寺号自体が宗祖の精神を示している。江戸時代以来、地域住民の信仰と葬祭を担い、唱題の声が絶えない道場として受け継がれてきた。