本門佛立宗は天保11年(1840年)に長松清風(日扇聖人、1817〜1890年)が京都で開いた在家仏教の宗派で、法華経の「南無妙法蓮華経」の唱題を最も重視する。日扇は日蓮宗の僧侶から独立して「佛立講」を組織し庶民への布教に努めた。宗派は病気平癒・家業繁盛などの現世の功徳を説いたことで商工業者や農民に広く受け入れられた。堺は古来、商業都市としての歴史を持つため、本門佛立宗の在家的・実践的な信仰はこの地の気質に合い、妙風寺はそうした信仰の場として西野地区の門信徒の精神的支柱となってきた。昭和以降、宗門は全国に布教網を広げ、現在も唱題行を中心とした法要が続けられている。