妙見寺は大阪府泉南郡熊取町に位置する法華宗真門流の寺院で、大本山を京都・本隆寺に仰ぐ。法華宗真門流は、日蓮聖人の法脈を継いだ日真上人(にちしん、1444〜1519)によって室町時代に開かれた宗派で、「法華経」の信仰を根本に置く。本隆寺は応永年間(14世紀末〜15世紀初)に創建された由緒ある寺院であり、真門流の諸末寺はその教義に基づき各地に布教の拠点を設けてきた。熊取地域は中世より和泉国の一部を構成しており、周辺の寺社は在地領主や農民の信仰を集めながら地域社会の精神的支柱として機能してきた。妙見寺もその歴史的文脈のなかで、法華の教えを地域に伝える菩提寺として歩みを重ねてきた。