恵林寺は大阪府泉南郡熊取町に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺である。「恵林」の寺号は、知恵の林・仏法の豊かな森を意味し、修行道場としての精神を表すと伝わる。臨済宗は中国・宋代の禅僧・臨済義玄(?〜866年)を祖とし、日本には栄西禅師(1141〜1215年)が鎌倉時代初期に伝えた。妙心寺は花園法皇の離宮を禅寺に改め、関山慧玄(1277〜1360年)が開山したとされる京都の大本山で、臨済宗の中でも最大の末寺数を誇る。熊取町は大阪府南部の泉南地域に位置し、中世以降に農村集落として発展した土地柄である。当寺は近世に臨済宗妙心寺派の末寺として整備され、禅の修行道場として地域に根付いてきた。