大浦天主堂は、江戸末期の1864年(元治元年)に着工し、翌1865年(慶応元年)に竣工したカトリック教会堂である。フランス人宣教師ベルナール・プティジャン神父が建設を主導し、同じくフランス人のルイ・フューレ神父とともに設計・監督にあたった。ゴシック様式を基調とした外観は長崎在住のフランス人技術者コワンが手がけたとされる。堂は日本二十六聖人殉教者に捧げられ、殉教地である西坂の丘に向けて正面が向けられている。竣工翌月の1865年3月17日、浦上村の潜伏キリシタンたちが来堂してプティジャン神父に信仰を告白した「信徒発見」は、ローマ教皇庁が「東洋の奇跡」と称えた歴史的事件として世界に知られる。1933…