崇福寺は、寛永6年(1629年)に中国福建省出身の僧・超然が、長崎在住の福建系華僑(唐人)の支援を得て創建した黄檗宗の寺院である。もともと長崎には中国からの渡来僧や商人が多く居住しており、同寺は彼らの菩提寺・信仰の拠点として機能した。創建当初の伽藍は簡素なものであったとされるが、その後、福建省から招かれた職人・材料によって明代中国の建築様式を忠実に再現した堂宇が次々と整備された。なかでも17世紀中頃に完成したとされる第一峰門(山門)と大雄宝殿(本堂)は、日本に現存する中国建築として最高水準の遺構と評され、昭和24年(1949年)に国宝に指定された。江戸時代を通じて長崎の唐寺文化の中心的存在とし…