日光市奥日光に広がる戦場ヶ原は、標高約1400mの高層湿原。
名前の由来は、男体山の神と赤城山の神が戦場で戦ったという神話に基づく。
約400ヘクタールの広大な湿原には、350種以上の植物が自生する。
ラムサール条約湿地に登録された国際的にも重要な自然保護地域。
木道のハイキングコースが整備され、湿原の自然を間近に観察できる。
6月のワタスゲ、7月のホザキシモツケ、9月の草紅葉と季節ごとの見どころがある。
泉門池は湿原の中に湧く清冽な池で、水の透明度が高く神秘的。
男体山を背景にした湿原の風景は、日本の自然の原風景そのもの。
野鳥の宝庫でもあり、ノビタキやホオアカなど多くの野鳥が観察できる。
古代の神話と現代の自然保護が交差する、奥日光を代表する景勝地。
戦場ヶ原は約2万年前の男体山の噴火で形成された湖が、長い年月をかけて湿原化したもの。
「戦場ヶ原」の名は、男体山の大蛇と赤城山の大百足が戦った神話に由来する。
この神話は中禅寺湖の帰属を巡る二荒山神社と赤城神社の信仰圏争いを反映している。
勝道上人の日光開山以降、奥日光一帯は山岳信仰の聖地であった。
中世には修験者の修行場として利用されたが、湿原そのものは手つかずの自然であった。
江戸時代には日光参詣路から外れており、一般の立ち入りは少なかった。
明治以降、外国人の避暑客や植物学者により湿原の学術的価値が認識された。
昭和9年(1934年)に日光国立公園に指定され、自然保護が本格化。
昭和後期…