創建年代は定かでないが、平安時代の百科辞典『伊呂波字類抄』や承安二年(1172)の広田社歌合にすでに「えびす」の名が記され、高倉上皇の御奉幣など皇族の参拝も古文書に残る。御祭神はえびす大神(蛭子大神)を主祭神とし、天照大御神・大国主大神・須佐之男大神を奉斎する。大阪湾の和田岬沖から出現した御神像を鳴尾の漁師が祀ったことに始まるとの伝承を持ち、全国約3,500社のえびす神社の総本社「えびす宮総本社」として広く知られる。室町時代には七福神の一神に数えられ、江戸時代には4代将軍徳川家綱より御神影札の版権を得て全国にえびす信仰を広めた。毎年1月10日の「十日えびす」では表大門開扉と同時に参拝者が本殿ま…