創建年代は不明だが、神功皇后の時代に起源を持つと伝わる古社である。祭神の蛭児大神(ヒルコノオオカミ)は海浜に漂着した神として古くから漁民の信仰を集め、のちに「えびす様」として商売繁盛の神格を帯びるようになったとされる。中世以降、えびす信仰が全国に広まるにつれ、当社はその総本社として各地の漁業・商業従事者から篤く崇敬された。近世には徳川幕府をはじめ各大名からも庇護を受け、境内の整備が進んだ。現在の本殿は桃山時代の建築様式を伝える華麗な造りで、国の重要文化財に指定されている。明治期の近代社格制度では県社に列せられた。1945年(昭和20年)の空襲によって境内の多くの建造物が焼失したが、戦後に復興が…