西楽寺は千早赤阪村森屋に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗は鎌倉時代初期の1224年(元仁元年)頃、親鸞聖人が「教行信証」を著して確立した宗派であり、阿弥陀仏の本願力による絶対他力の救済を説く。本願寺派(西本願寺系)は江戸時代に東西に分裂した一方であり、西本願寺(京都市)を本山とする。千早赤阪村は楠木氏発祥の地として知られ、楠木正成が挙兵した元弘の変(1331年)の舞台でもある。当寺は江戸時代を通じて本願寺派の末寺として機能し、地域の檀家の葬儀・法要を担ってきた。明治の宗教政策の変化をくぐり抜け、南河内の農村地帯における真宗信仰の拠点として現在に至る。