丹生都比売神社の創建年代は明らかでないが、社伝によれば丹生都比売大神は紀伊山地に古くから鎮まる水銀(丹)の女神とされ、全国約180社の丹生都比売神社の総本社として紀伊国一宮の地位を有する。弘仁7年(816年)、弘法大師空海が高野山を開創するにあたり、丹生都比売大神の使いである狩場明神(高野明神)に導かれて高野山の地を授かったという伝承が生まれ、以来この社は高野山の鎮守神として真言密教と深く結びついてきた。中世には高野山金剛峯寺との関係から貴族・武家の篤い崇敬を受け、社殿の整備が進んだ。現在の社殿4棟は平安後期から室町時代の建築で、国の重要文化財に指定されている。明治の神仏分離を経て純粋な神社と…