入楽寺は世田谷区北烏山5丁目に位置する真宗大谷派の寺院で、関東大震災後に東京下町から移転した寺院街の一院である。「入楽」という寺名は、阿弥陀如来の本願力によって衆生が「安楽浄土に入る」という浄土真宗の核心的な救済観を端的に表している。北烏山5丁目は乗満寺・善行寺など複数の浄土真宗系寺院が隣接する密集地帯であり、入楽寺もその一角を形成している。真宗大谷派の入楽寺では東本願寺の教義に基づく報恩講が最重要行事として位置づけられ、毎年多くの門徒が参集して親鸞聖人の遺徳に感謝を捧げてきた。現在もその伝統を守り、地域の仏教文化の担い手として機能している。